【簿記入門を見て分かりにくかったこと】  「ネットで簿記の家庭教師」の「簿記入門」を勉強させていただいております。  私は技術畑しか経験がないのですが、今回経理の分野も管理する立場になりました。  簿記学校に通うことも考えましたが、御社のインターネットで入門講座を見させていただきました。  まったくの初心者でも大変わかりやすく理解しやすいので感激しています。 実は十何年か前に簿記の通信教育を受けて、「借方」、「貸方」という名称のつけ方について 質問したところ、これは決めだから理屈をいわずに憶えろといわれて技術屋の悪弊が出て、 理屈のないものは憶えられないと反発して勉強をやめてしまった経緯があります。  この講座にはその説明があるばかりでなく、全般にわたって系統的に大変わかりやすく理解しやすい 構成になっているため私のような立場の者にはとてもありがたいです。  つきましては、画面に「お問合せ」ボタンがありましたので、 もしかして「講座の受け方について」の問い合わせのためのボタンかもしれないと思いながら、 敢えて初歩的な質問で恐縮ですが教えていただけませんでしょうか。  @ 第5章 費用と収益      「費用とは」の記述の中に「商品の仕入れに要した原価」が費用になるとありますが、 商品が手元にあるのにどうして費用なのか。  A 第6章の5 勘定科目(収益)      「営業外収入」の中に「仕入れ割引」がありますが、代金の早期支払いによる金利相当分 なら「営業収入」ではないか。  B 第9章 仕分けについて      矢印の下から2番目に「商品を仕入れたら「商品」が増えたとしないで、「仕入れ」 という費用が増えたとする方法もある」とありますが、@と同じ理由で疑問があります。  C 第9章の仕分けのルールの中で      「資本の減少」、「収益の取り消し」、「費用の発生」はプラスになる方向ではないのに 「借方」に書くのは、第7章 借方と貸方 の+と−の記入方法の記述と矛盾するように 思えます。  以上について的外れかもしれませんが、できましたら教えてください。お願いします。 【質問の回答】 お返事が大変遅くなって申し訳ありませんでした。 大量に溜まってしまって…。(←言い訳でした)  @ 第5章 費用と収益    「費用とは」の記述の中に「商品の仕入れに要した原価」が費用に    なるとありますが、商品が手元にあるのにどうして費用なのか。 厳密には、売れた商品の仕入に要した原価というべきですね。 売れるまでは確かに資産なのですが、すぐに売ることを想定して、 仕入れたときにいきなり費用(仕入)にしてしまう方法が一般的です。 その代わり、決算になったら売れ残り分はちゃんと資産に戻しておく必要が あります。  A 第6章の5 勘定科目(収益)    「営業外収入」の中に「仕入れ割引」がありますが、代金の早期支払い    による金利相当分なら「営業収入」ではないか。 例えば、8月31日に支払う予定の代金を、一ヶ月早く、7月31日に支払うとすると、 その間銀行に預けておけば金利がつくはずですよね。(現実にはほとんどゼロに近い(?) その代わりに、相手から代金の一部減額を受けるわけですから、受取利息と 同じ性質だと考えます。商取引が前提にはなっていますが、あくまでも 資金の運用による収入として捉えるわけです。  B 第9章 仕分けについて    矢印の下から2番目に「商品を仕入れたら「商品」が増えたとしないで、   「仕入れ」という費用が増えたとする方法もある」とありますが、   @と同じ理由で疑問があります。 @の回答で納得できましたか? 商品を購入したときに資産が増えたとする方法が一番明快なんですが、 そうすると販売したときに、いちいちその商品の購入原価(仕入れたときの値段) を調べなければなりません。実務上は商品の種類も多くて、面倒なために 仕入れたときに費用にしてしまって、決算の時に売れていない分だけ資産に 戻すわけです。  C 第9章の仕分けのルールの中で   「資本の減少」、「収益の取り消し」、「費用の発生」はプラスになる方向   ではないのに「借方」に書くのは、第7章借方と貸方 の+と−の記入方法の   記述と矛盾するように思えます。 第7章では、一番なじみがある「現金」を例にして説明していますので、 資産の増加減少について、借方はプラス、貸方はマイナスという言い方が してあります。 「借入金」のような負債の場合は、プラスは貸方、マイナスは借方にします。 例えば、銀行から現金を借り入れたら、当店にとっては現金がプラスになる と同時に借入金(返済義務)がプラスになりますから、 (借方)現金/(貸方)借入金 というような記帳をするのです。 資本も同じで、増加は貸方にします。だから減少は、反対の借方にするのです。 また、費用は現金のような資産が減少して生じるものですから (そうでない場合もありますが…) 現金の減少(貸方)の反対で借方に書くのです。 例えば、バス代を払ったら現金が減少して、交通費という費用が発生するので (借方)交通費/(貸方)現金 という記帳をします。 ちょっとややこしいですが、分かりましたか? また、ご遠慮なく質問をどうぞ。